札幌市西区 / 集合住宅 外壁・屋根・付帯部 塗装工事

お取引業者のK様から、札幌市西区にある集合住宅の外壁・屋根・付帯部の塗装工事を、ご依頼いただきました。

この度、施工をさせていただいた集合住宅の外壁は、窯業系サイディングになります。

お見積りを作成するにあたりまして、現地調査を行ったところ、外壁の塗料はつやが完全になくなっており、色褪せも進行していました。さらに、サイディングには巣穴やクラック(ひび割れ)が見受けられ、コーキングに至っては、亀裂や穴が空いている箇所が見受けられる状態でした。

※「巣穴」とは、壁が劣化した際に出てくる、1mm~5mm程度の小さな穴の事を言います。

   

 

今回、お客様からのご要望は、「つや消し」塗料を使用した仕上がりにしたいというご要望でしたので、日本ペイントさんの「パーフェクト トゥルーマット」という、つや消し塗料をご提案させていただきました。この塗料は、次世代の塗料と言われている「ラジカル制御型ハイブリット塗料」で、紫外線による塗膜の劣化を抑えるとともに、高い耐候性、防藻・防かび性を持ちます。一般的に使用されているシリコン塗料の耐用年数が、8年~10年であるのに対し、ラジカル制御型ハイブリット塗料は、12年~14年の耐用年数があります。(※「パーフェクト トゥルーマット」の詳しい塗料のご説明をご覧になりたい方は、こちらをクリック。

外壁の配色については、お客様とご相談を重ねた結果、濃い緑色で仕上げることになりました。しかし、塗料屋さんに確認したところ、「パーフェクト トゥルーマット」では濃い色の調色ができないことが判明しました。そこで、塗料屋さんからのご提案を受けた塗料が、日本ペイントさんの「パーフェクト トップ」でした。

「パーフェクト トップ」は、パーフェクト トゥルーマットと同じ、ラジカル制御型ハイブリット塗料で、高い耐候性を持ち、防藻・防かび性にも優れています。また、つや消し仕上げにも対応しています。(※「パーフェクト トップ」の詳しい塗料のご説明をご覧になりたい方は、こちらをクリック。

こちらの塗料の特性や仕上がりをお客様にご説明したところ、性能や仕上がりにご納得していただけましたので、今回の工事では「パーフェクト トップ」を使用する運びとなりました。

塗装の施工では、外壁にクラックがありましたので、クラック補修作業をしてからの塗装施工となりました。

施工内容は、外壁・屋根・唐草・破風・水切り鉄部・出窓鉄部・タラップ・基礎・車庫シャッター・ホームタンク・鉄骨階段(共用部)になります。

以下、施工写真です。

 

施工前写真

                         

 

飛散防止ネット架け

 

近隣の方々に、ご迷惑をお掛けしないように、必ず飛散防止ネット架けをしてから作業工程に入ります。

 

塗装工事

外壁

・ケレン作業

 

ケレン作業は、とても大事な工程です。

ケレン作業を怠ると、外壁と塗料の密着性が弱くなり数年したら塗料が剥がれる事もありますので、必ず入念なケレン作業を行います。

 

・高圧洗浄

 

ケレン作業後、高圧洗浄を行い蓄積された外壁の汚れやコケ、ケレン作業で出た外壁の破片などを洗い流します。

 

・窓下水切り 撤去

外壁の塗り替え後に、新規に窓下の水切りを取り付けするので、既存の水切りを撤去します。

撤去前

 

 

撤去作業

 

撤去後

 

 

・外壁クラック補修

外壁にクラックが見受けられましたので、クラック補修をします。

クラック補修前

 

① プライマー処理

下地とコーキングの密着性を高める為に、必ずプライマー処理を行います。

 

② プライマー処理後、コーキング剤の打込み作業をしてから、仕上げ作業をしてクラック補修完了です。

 

【クラック補修施工後】

 

 

・コーキング

施行前

       

 

➀ コーキング撤去

   

 

② コーキング撤去後、窓回り箇所にバックアップ材を挿入します。

 

③ バックアップ材を挿入後、下地とコーキングの密着性を高める為に、必ずプライマー処理を行います。

     

 

④ コーキング剤の打込み作業

壁側の奥にまで、均等に隙間なくコーキング剤を注入する事を意識して打ち込みます。

 

⑤ コーキング仕上げ作業

 

【コーキング施工後】

             

 

・配線取外し

下塗り施工をする前に、外壁に取り付けられている配線を、一度取り外します。

 

取外し前

 

 

取外し後

 

 

・下塗り前の下地処理

塗料との密着性を高めるためにコーキング部分・サッシ等に、下の写真の下地調整剤を使用しました。

使用した塗料は、東日本塗料さんの「エクセルプライマーⅡ」になります。

       

 

・下塗り

下塗りで使用した塗料は、日本ペイントさんの「パーフェクトサーフ」になります。

こちらの下地材は、塗料と外壁の密着性を高める効果や小さなヒビ割れや巣穴を埋める為に使用しました。

※巣穴=壁が劣化した際に出てくる、1mm~5mm程度の小さな穴の事を言います。

 

 

【下塗り施工後】

     

 

・中塗り

中塗りで使用した塗料は、日本ペイントさんの「パーフェクト トップ」になります。

塗膜を厚付けするために塗料の希釈量を極力減らし、塗料をたっぷりと均等に塗装することを意識して丁寧に塗り込みます。

 

【中塗り施工後】

     

 

・上塗り

上塗りで使用した塗料は、中塗りで使用した同じ塗料になります。

 

中塗りと同様に、塗膜を厚付けするために塗料の希釈量を極力減らし、塗料をたっぷりと均等に塗装することを意識して丁寧に塗り込みます。

 

【上塗り施工後】

         

 

・窓下水切り 新規取付け

上塗り施工後、新規に窓下の水切りを取り付けます。

 

取付け後

取り付け後、コーキング施工をします。

 

①  下地とコーキングの密着性を高める為に、必ずプライマー処理を行います。

 

② コーキング剤の打込み作業

 

③ コーキング剤の打込み後、仕上げ作業をして施工完了です。

 

【コーキング施工後】

   

 

・換気口 新規取付け

既存の換気口の状態が悪かった為、新規に換気口を取付けします。

 

取付け後

取り付け後、コーキング施工をします。

 

①  下地とコーキングの密着性を高める為に、必ずプライマー処理を行います。

 

② コーキング剤の打込み作業

 

③ コーキング剤の打込み後、仕上げ作業をして施工完了です。

 

【コーキング施工後】

 

・配線 復旧

下塗り前に、外壁から一度取り外した配線を復旧します。

 

復旧後

   

 

屋根

・施工前

 

 

・板金ハゼ締め

ハゼ(板金の折り込み部分)の緩みがありましたので、ハゼ締め機を使って締め直します。

※ハゼ部分に緩みがありますと、緩んだ隙間から雨水、雪水が入り込み雨漏りの原因へと繋がる可能性があります。

 

・ケレン作業

ケレン作業は、とても大事な工程です。

ケレン作業を怠ると、屋根の下地と塗料の密着性が弱くなり数年経過すると、塗料が剥がれる事がありますので、必ず入念なケレン作業を行います。

 

 

【ケレン施工後】

 

 

・脱脂処理

ケレン施工後、ラッカーシンナーを使用し脱脂処理を行います。

(無塗装のガルバリウム鋼板だっため、残った油分を取り除く必要があります。)

 

 

・高圧洗浄

脱脂処理後、高圧洗浄を行い蓄積された屋根の汚れやケレン作業で出たゴミ等を洗い流します。

 

ダクト内にも汚れがありましたので、ダクト内も洗浄をします。

洗浄前

 

 

洗浄

 

洗浄後

 

 

・コーキング

施工前

     

 

➀ プライマー処理

   

下地とコーキングの密着性を高める為に、必ずプライマー処理を行います。

 

② コーキング剤の打込み作業

 

③ コーキング仕上げ作業

 

【コーキング施工後】

     

 

・下塗り(サビ止め)

下塗りで使用した塗料は、エスケー化研さんの弱溶剤2液型「スーパーボーセイエポ」になります。

 

 

【下塗り施工後】

 

 

・中塗り

中塗りで使用した塗料は、エスケー化研さんの弱溶剤2液型「ルーフスターSi」になります。

 

外壁の塗装と同様に、塗膜を厚付けするために塗料の希釈量を極力減らし、塗料をたっぷりと均等に塗装することを意識して丁寧に塗り込みます。

 

【中塗り施工後】

 

 

・上塗り

上塗りで使用した塗料は、中塗りで使用した同じ塗料になります。

 

中塗りと同様に、塗膜を厚付けするために塗料の希釈量を極力減らし、塗料をたっぷりと均等に塗装することを意識して丁寧に塗り込みます。

 

【施工完了後】

     

 

唐草・破風・水切り鉄部

・施工前

   

 

破風の表面を手で触って見ますと、チョーキング現象が見受けられました。

チョーキング現象とは、紫外線によって塗料が劣化し粉化してしまう事を言います。塗料の目的である水を弾く性能が完全に無くなっているので、塗料の寿命が尽きている事が分かります。

 

・ケレン作業

   

 

・高圧洗浄

 

 

・下塗り(サビ止め)

下塗りで使用した塗料は、エスケー化研さんの「マイルドサビガード」になります。

 

 

【下塗り施工後】

   

 

・上塗り前の下地調整

仕上がりを良くする為に、再度ケレン作業を行います。

   

 

・上塗り

上塗りで使用した塗料は、水谷ペイントさんの弱溶剤2液型「PS マイルド S コート」になります。

 

 

【施工完了後】

       

 

出窓鉄部

・施工前

   

 

・ケレン作業

 

・高圧洗浄

 

・下塗り(サビ止め)

下塗りで使用した塗料は、エスケー化研さんの「マイルドサビガード」になります。

 

 

【下塗り施工後】

   

 

・中塗り前の下地調整

仕上がりを良くする為に、再度ケレン作業を行います。

 

・中塗り

中塗りで使用した塗料は、エスケー化研さんの弱溶剤2液型「ルーフスターSi」になります。

 

【中塗り施工後】

   

 

・上塗り

上塗りで使用した塗料は、中塗りで使用した同じ塗料になります。

 

 

【施工完了後】

   

 

タラップ

・施工前

   

 

・ケレン作業

 

 

・高圧洗浄

 

・下塗り(サビ止め)

下塗りで使用した塗料は、エスケー化研さんの「マイルドサビガード」になります。

 

【下塗り施工後】

 

 

・上塗り前の下地調整

仕上がりを良くする為に、再度ケレン作業を行います。

 

・上塗り

上塗りで使用した塗料は、水谷ペイントさんの弱溶剤2液型「PS マイルド S コート」になります。

 

【施工完了後】

   

 

基礎

・施工前

         

 

・ケレン作業

   

 

・高圧洗浄

 

 

・コーキング

施工前

 

 

①  下地とコーキングの密着性を高める為に、必ずプライマー処理を行います。

 

 

② コーキング剤の打込み作業

 

③ コーキング剤の打込み後、仕上げ作業をして施工完了です。

 

【コーキング施工後】

   

 

・下地処理(サビ止め)

 

・クラック補修

クラック補修で使用した材料は、パル・ユニットさんの「ハンドスムーサー スムースエポ」になります。

 

①  補修剤の注入作業

 

②  仕上げ作業

 

【クラック補修施工後】

 

 

・モルタル補修 (1)

モルタル補修(1)で使用した材料は、ボンドさんの「ユニエポ(補修用プライマー)」と「K モルタル」になります。

 

①  プライマー処理

 

②  破損箇所にモルタル材を乗せ、その後仕上げ作業をし、施工完了です。

 

【モルタル補修(1)施工後】

 

・モルタル補修 (2)

 

モルタル補(2)で使用した材料は、日本化成さんの「NS ハイフレック HF-1000(シーラー)」とダイフレックスさんの「ダイヤ カチオンフィラー」になります。

 

①  破損箇所に、シーラーを塗布します

②  シーラー塗布後、モルタル材を乗せ、その後仕上げ作業をし、施工完了です。

 

【モルタル補修(2)施工後】

 

 

・下地処理

塗料との密着性を高めるためにコーキング部分・サッシ等に、下の写真の下地調整剤を使用しました。

使用した塗料は、東日本塗料さんの「エクセルプライマーⅡ」になります。

   

 

・正面 _ 下塗り

正面の下塗りで使用した塗料は、日本ペイントさんの「パーフェクトサーフ」になります。

こちらの下地材は、塗料と壁の密着性を高める効果や小さなヒビ割れや巣穴を埋める為に使用しました。

※巣穴=モルタル壁が劣化した際に出てくる、1mm~5mm程度の小さな穴の事を言います。

 

 

【正面 _ 下塗り施工後】

 

 

・正面 _ 吹付け模様付け

 

正面の吹付け模様付けで使用した塗料は、シーラー材にエスケー化研さんの「水性ミラクシーラーエコ」を使用し、吹付け材にエスケー化研さんの「ツーキコートタイル」を使用しました。

 

シーラー塗布後、吹付け模様付けをします。

 

【正面 _ 吹付け模様付け施工後】

 

 

・正面 _ 吹付け模様付け後の下地調整

正面の吹付け模様付け後に、再度シーラーを塗布します。

下地調整で使用した塗料は、エスケー化研さんの「水性ミラクシーラーエコ」になります。

 

・正面 _ 中塗り

正面の中塗りで使用した塗料は、日本ペイントさんの「水性ケンエース」になります。

 

 

【正面 _ 中塗り施工後】

 

 

・正面 _ 上塗り

正面の上塗りで使用した塗料は、中塗りで使用した同じ塗料になります。

 

 

【正面 _ 上塗り施工後】

   

 

・他面 _ 下塗り

下塗りで使用した塗料は、エスケー化研さんの「水性ミラクシーラーエコ」になります。

 

 

・他面 _ 中塗り前の下地調整

下塗り施工後、下の下地調整材を使用して、ヘアクラック箇所に使用しました。

使用した塗料は、日本ペイントさんの「パーフェクトサーフ」になります。

 

【下地調整施工後】

 

・他面 _ 中塗り

中塗りで使用した塗料は、日本ペイントさんの「水性ケンエース」になります。

 

 

【他面 _ 中塗り施工後】

   

 

・他面 _ 上塗り

上塗りで使用した塗料は、中塗りで使用した同じ塗料になります。

 

 

【他面 _ 上塗り施工後】

     

 

車庫シャッター

・施工前

   

 

・ケレン作業

 

 

・高圧洗浄

 

・サビ止め

下のサビ止め塗料を使用して、所々に発生しているサビ箇所に塗布します。

使用した塗料は、エスケー化研さんの「マイルドサビガード」になります。

 

 

・上塗り

上塗りで使用した塗料は、日本ペイントさんの弱溶剤2液型「ファイン SI」になります。

 

【施工完了後】

     

 

ホームタンク

・施工前

   

 

・ケレン作業

 

 

・高圧洗浄

 

 

・サビ止め

下のサビ止め塗料を使用して、所々に発生しているサビ箇所に塗布します。

使用した塗料は、エスケー化研さんの「マイルドサビガード」になります。

 

【サビ止め施工後】

 

 

・上塗り

上塗りで使用した塗料は、日本ペイントさんの弱溶剤2液型「ファイン SI」になります。

 

 

【施工完了後】

   

 

鉄骨階段

・施工前

     

 

・ケレン作業

   

 

・上塗り前の下地調整

塗装前の清掃後、上の塗料を使用して、所々に発生している色抜け箇所に塗布します。

 

 

【下地調整施工後】

 

・上塗り

上塗りで使用した塗料は、トウペさんの「トア杜」になります。

 

【施工完了後】

     

 

以上で、工事は完了です。

 

 

施工前と施工後の比較写真

                                                                                                                     

 

最後に

本工事の『塗装工事施工保証書』と『作業報告書』を作成し、お客様にお渡しします。

 

こちらで、K様からご依頼をいただいた、外壁・屋根・付帯部の塗装工事は完了です。

K様、この度は弊社に工事のご依頼をしていただき、誠にありがとうございました。

 

弊社は、外壁・屋根塗装の塗装工事だけではなく、お客様の住宅の付帯設備他、小さな物から一点一点ご依頼をお受けしておりますので、お気軽にご相談下さい。宜しくお願いいたします。

※付帯設備=ホームタンク・手摺・物置・基礎 他、外壁屋根以外の付属設備の事を言います。